今日の
ライター:
吉住夏樹
吉住夏樹
子どものころ、光と色の世界に魅せられ、夢中で万華鏡を回していたという人も少なくないはず。大人になった今だからこそ万華鏡のカラクリが少しわかるようになったものの、「万華鏡=不思議な世界」というイメージはいまだに残っているような気がします。
そんな万華鏡を見ているような、多様な世界を体験できる展覧会「万華鏡の視覚:ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団コレクションより」が、東京・六本木の森美術館で開催されています。同展は、光や色、音、言語、概念、コミュニケーションなど、人間のさまざまな感覚をあらゆる方向から刺激する作品を体感できるというもの。なんだか面白そうなので、早速体験してきました!
入り口まで案内してくれた森美術館広報担当の田村絵李さんに、来場者の様子について聞いてみました。
「いらっしゃったお客さまから『とても楽しかった』という感想をたくさんいただいております。独特な作品が多いので、思い思いに好きなペースで展示会場内を歩いているようです」
ますます展示が気になってきました。では、私も早速展示会場内へ!
同展では、世界的に活躍しているアーティスト23組が参加しています。「万華鏡の視覚」という名前の通り、出会う作品ごとに独特の世界が展開されていました。全23点、紹介するにはあまりにも多すぎるので、私が気になった&印象に残ったものを勝手にピックアップしてみました。

「Y」(カールステン・フラー)
960個の電球を使ったいくつもの輪が、トンネルのように連なっているもの。中に入って初めて、このトンネル全体の形が「Y」なのだと気づきました! トンネルのちょうど正面に設置された大きな鏡から電球に囲まれた自分の姿を見てみると……? 一瞬、自分がどこに立っているのかわからなくなってしまいました。

「触ること」(ジャネット・カーディフ)
暗い部屋の真ん中に机が一つ、ぽつんと置かれています。作品名でも「触ること」とあるので、何も置かれていない机の端っこを触ってみます。すると、暗い部屋のどこからか、男性の笑い声が。テーブルの違う部分を触ってみると、今度はクラッシック調の音楽が聞こえてきました。人の息づかいや笑い声、水の流れる音……。どうやら、机の触る部分によって、部屋のあちこちからいろんな音が聞こえてくるようです。なんだか新しい楽器を触っているようで、楽しい!

「投影される君の歓迎」(オラファー・エリアソン)
天井からつるされている赤と水色の円いガラス板がスポットライトに照らされ、部屋の壁にカラフルな影を落とします。ガラス版が揺れるたびに影も揺れ、まるで影が生きているように部屋中を動き回ります。影を目で追っていくうちに「ひょっとしてこの影、生きてるんじゃ!?」という感覚になってしまいました。

「凍結された惨事の習作」(ロス・カルピンテロス)
コンクリートの壁が破壊され、破片が飛び散った瞬間を切り取ったような作品。その破壊された様子がとてもリアルで、何度も作品の周辺をウロウロしていました。破壊された穴越しにほかの閲覧者と目が合った時は……、さすがに恥ずかしかったです!
ほかにも、ミラーボールがたくさんある部屋や、映像をコラージュしたものなど、不思議な作品がたくさん展示されていました。当初、万華鏡の中みたいにキラキラとした作品が多いのかと思っていましたが、どうやらこちらの万華鏡は少し見え方が違うようです。ひょっとすると、誰かと一緒に来ることで、見え方がまた変わってくるかも!?
<写真提供>
森美術館
<撮影>
渡邉 修
(吉住夏樹/プレスラボ)
※コブス横丁では、忘れていなければ金曜更新分は週末のデートに使える記事を紹介しています。と、書きつつ忘れている週もあります。(編集部梅田)
【関連リンク】
「万華鏡の視覚:ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団コレクションより」オフィシャルサイト
今回紹介した森美術館の展示『万華鏡の視覚』は7月5日まで開催中です。
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展示を見に行けない人は、万華鏡を作ってみてはいかがでしょう。







