今日の
ライター:
吉住夏樹
吉住夏樹
突然ですが、あなたが怖いと思うものはなんですか? 地震、雷、火事、上司、先輩、締め切り……と、その回答は実にさまざま。また、なかには挙げだしたらきりがないという人もいるのではないかと思います。
ところで、恐怖とはどうして起こるのでしょうか。そのナゾを解き明かすべく、日本科学未来館で開催中の企画展「お化け屋敷で科学する」に参加してきました!
観客たちの行列に並ぶことおよそ30分。ようやく入場。しかし! ここで怖がりな私にとって大きな障害が登場しました。
「展示エリアに入る前に、お化け屋敷体験エリアを通過していただきます」(スタッフさん)
えぇ! これぞまさに晴天のへきれきです。ですが、パンフレットをよく読んでみると、確かにそのようなことが書かれています。(うっかり!)また説明によるとこのお化け屋敷、フジテレビ「お台場冒険王」でお化け屋敷を手がけたチームが製作に着手しているとのこと。お化け屋敷体験エリアをショートカットして展示エリアへ行くことも可能とありますが、私だってライターのはしくれ。体験していないことについて書けません! 必死で自分を奮い立たせ、お化け屋敷体験エリアに挑みます!
お化け屋敷体験エリアの入り口に立ってみると、私の前に入ったカップルたちの叫び声が遠くから聞こえてきます。あぁ、なぜよりによって1人で来てしまったのだろう……。そんな後悔が頭をよぎります。
そしていよいよ、お化け屋敷体験エリアの中へ……。
【お化け屋敷で恐怖を体験中】
感想としてひと言。「もう二度と、お化け屋敷に入りたくありません!」
さて、恐怖を体感したところでいよいよ恐怖の「ナゾ解き」です。お化け屋敷体験エリアを出ると、道なりにボードが何枚かかけられていて、そこに恐怖に関する知識が書き込まれていました。(ボードが黒板みたいで、学校にいるような気分にもなりました)
まず、脳の一部である「扁桃体(へんとうたい)」と呼ばれるものについての説明からスタート。なんでもこの扁桃体、主に恐怖を作り出す働きがあるそうです。
ボードに書かれている説明によると、扁桃体には好き嫌いを判断する機能があるそう。この機能で目の前にあるものが安全かどうかを判断し、次の行動を起こすのです。ですが、目の前にあるものが安全かどうか判断しづらいものだったとしたら? 万が一、安全かどうかを判断しているヒマなどなく、すぐにその場から逃げなくてはならないような危険物質だったとしたら? そこで、そんな危険から身を守るため、即座に「逃げろ!」という判断を起こさせる感情が「恐怖」というわけです。つまり恐怖とは、回避行動をとるように促す働きがあり、人間や動物にとって未知なる危険なものから身を守るための大切な感情なのです! (以上、ボードからの受け売り情報でした!)
また、この扁桃体に打ち勝つことができればおのずと恐怖に対して強くなれるとも書かれていました。ところが、海外に比べて日本人が持つ扁桃体の働きは強く、なんと98%の日本人が恐怖を感じやすい遺伝子を持っているとか! そういわれてみると、何となく海外のホラー映画よりも日本のホラー映画のほう怖いような……。
ほかにも、恐怖が記憶として焼き付けられる仕組み、こっくりさんや心霊写真の秘密について書かれたものもありました。なかには、お酒好きにはショッキングかと思われることも。
「恐怖に関する出来事は、アルコールによってより強い記憶として残されるという結果が出ています」
ヤケ酒は気分が晴れないどころか、怖いと思った出来事を忘れにくくしてしまうってこと!? 私もヤケ酒をしたことがあるだけに、この事実が一番恐怖に感じたかもしれません。
展示エリアを抜けると、いよいよ最後のエリアへ。ここでは、とある仕掛けが公開されていました。……と、ネタバレしてはいけませんので、あえて書きません。(書けません!)
実際にお化け屋敷で恐怖を体験しながら、その感情のメカニズムについて触れるという企画展「お化け屋敷で科学する」。とはいえ、たとえ恐怖という感情を理解できたとしても、やっぱり怖いものは怖いです!
(吉住夏樹/プレスラボ)
【関連リンク】
企画展「お化け屋敷で科学する!」オフィシャルサイト
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