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ライター:
根岸 達朗根岸 達朗

数字に弱い私ですが、暗算力をUPしたい!

私は昔から数字にかかわるものはめっぽう苦手だったんですが、できないからといって嫌いというわけでもなく、むしろ数字に強い人へのあこがれはありました。たとえば、割り勘の金額を誰かよりも早く導き出せるとか、スーパーの会計で、レジを打ってもらう前にカゴの中身の勘定に察しをつけられるとか、何となくかっこいいじゃないですか(小さなことですが)。

でも、そういうのって子供のころにそろばんをやっていたとか、以前なにかしらの訓練をしていた人が多いという話も聞きますよね。たとえば私のように今までなんの訓練もしてこなかった人が、大人になってから暗算力をつけることってできるんでしょうか。元そろばん日本一で、現在はNHKカルチャーで講師をされている金本和祐先生にお話を伺いました。


――大人でも簡単に暗算力をアップできる方法ってないんでしょうか?

「簡単っていうのはないですね。まずは訓練しないと。そもそも、そろばんを頭の中に思い浮かべられるようにならないと、暗算も速くできませんよ。たとえばテレビなどでも取り上げられた『フラッシュ暗算(※1)』というものがありますが、あれもそろばんがベースにあります。パッ、パッ、と簡単に答えを出しているようにも見えるかもしれないのですが、ちゃんと訓練をしていないとできないんですよ。生まれつき馬が走れないのと一緒ですよね。走り出すまでにはそれなりに時間がかかる」

――大人になってからそろばんを始めたのでは飲み込みにも時間がかかると聞きますが。

「そんなこともないですよ。むしろそろばんの珠の動かし方自体は、大人の方が飲み込みが早い。今、NHKでお年寄り向けに講座を開いて教えているのですが、今までそろばんをやったことがなかった60歳の方でも、たったの1年で2けたの暗算ができるようになりました」

――私にもできるでしょうか?

「できますよ、ちゃんとやればね。ただもちろん人によって上達のスピードは違います。ではどんな方が伸びるのかというと、素直な方。こうしてくださいとお願いした時に、それを面倒くさがらずにきちんとできる方。始めからこんなのは無駄だと決めつけたり、どうせ自分にはできないと思っていたりするようでは伸びませんよ」

――そろばんに限らずといったところもありそうですね。

「なにごともそうですよ。たとえば先にお話した60歳の方は、できるようになるのがあこがれだったと言ってくださいました。素直になれば続いていくし、いつかできるようになります。まず言い訳を考えているようではだめですし、簡単に何かができるようになるなんて思うことにも感心しません。そろばんは脳の活性化にもなります、健康のバロメーターにもなります、ぜひみなさんにやってもらいたいですね」

ありがとうございました。私もかつて学校などで先生にいろいろなことを教えてもらいましたが、もっと素直な気持ちで聞いていれば今はまた違ったものになっていたかもしれません。というわけで、次は「素直になるにはどうしたらいいですか?」というテーマで記事を書いてみよう(っていうところが多分素直じゃないんですね……)。

※1 コンピューターの画面にフラッシュ式で出題される数字の問題を玉算式暗算(そろばんの玉をイメージ化し、それを頭の中に浮かべて計算する)で解くもの。

(根岸達朗/プレスラボ)

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