今日の
ライター:
武藤弘樹
武藤弘樹
~前回までのあらすじ~超初心者の筆者が1万円中5千円を失い、FXをそこそこ楽しむための最低金額として次に10万円を投入。堅実な姿勢の運用をしようと心に誓います。
財テク編、今回で最後になります。筆者の不幸を心待ちにする読者を裏切って、勝ったお金で夜の街に繰り出したいです。さて、どうなることでしょう。
FXは外国の通貨を買う財テクで、余裕を持った運用をすればリスクは減ります。例えば1ドル100円の時に、ドルを円で買ったとしましょう。これを1ドル110円の時に売れば10円のもうけが出ます。逆に1ドル90円の時に売ると10円の損です。しかし1ドル90円になっても、買ったドルを売らなければ損益は確定しません。90円になったドルが110円になるまで持ち続けて、それから売れば途中経過は関係なく、10円のもうけです。
しかしFXには重要な「ロスカット」という機能があって、これが単純にいって、損益を確定させるシステムです。先の例でいえば、1ドルが90円になりました。ひょっとしたら、それからさらに円高が進んで、80円まで下がるかもしれません。80円まで下がったら損益分が払えなくなってしまうかもしれません。そこでFX業者側では、それぞれの資金や運用法に応じて「必要保証金」をさだめ、そこを下回ると強制決済となります。破滅的な損害を回避させるシステム、それがロスカットです。
しかしロスカットにはもうひとつの側面があります。85円をロスカット執行のラインとしましょう。85円を割り込むと強制決済で、損益が確定させられます。84円まで下がってそのあと110円まで上がっても、一度85円というデッドラインを越してしまっていて損益は確定していますので、あとの祭りです。「ロスカット」は大損を回避してくれる性質を持つ反面、こちらの可能性をつぶす性質も持っています。極力その発動を避けたいところです。
余裕を持った運用とは、ロスカットのデッドラインを大きめの幅で取っておくことです。幅が大きければ為替相場が急変しても平気です。逆にそのデッドラインがカツカツですと、ちょっとした為替相場の動きでロスカットが行われます。
一日のドル/円相場の動きは大体1円前後で収まります。筆者はロスカットに備えて4.5円ほどの幅を持たせてゆったり運用。10秒ごとに売ったり買ったりを繰り返していたら、10万円は1時間ほどで15,000円増えました。気をよくして続けます。
するとある時点で為替相場が唐突に嵐のように荒れ狂い、画面の数値が上へ下へと大幅に動き始めました。焦ると操作ミスも手伝って、損益が膨らむ方向です。上がってほしいドルは下がる一方で、上がれ上がれと念じていようが為替は勝手に推移します。結局その日、ドルは一日で5円下がりました。ロスカット発動です。
筆者の7万円が世界の荒波にのまれていきました。
なかばやけくそになって、残りの3万円を今度はハイリスク・ハイリターンで運用し始めました。45,000円に増えました。
それから、しばらくしたらまた別のロスカットが発動して、すっからかんになりました。
…………
今回の財テク挑戦で得たもの
・収支…マイナス\110,000
・コブス原稿…3回分
・読者に楽しんでもらえたはずの筆者の不幸…priceless
あー楽しかった! アハハ!
(武藤弘樹/プレスラボ)
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