今日の
ライター:
根岸達朗
根岸達朗
昨年度、お茶の間を賑わせたものの一つに「北京オリンピック」がありました。日本からも数多くの選手が出場し、世界中のトップアスリート達とスポーツの晴れ舞台で競い合いましたよね。しかしながら我が家にはテレビがないため、その光景がまったく見られませんでした。で、何をしていたのかというと、やっぱり考えていたわけです。誰も見たことがない「新しいオリンピック競技」を。
■指力(ゆびりょく)【Yubi-Ryoku】
たとえば「重量挙げ」という競技、これは鍛え上げられた全身の筋肉を使って、重たいバーベルを「ふんっ!」と持ち上げる競技ですね。これを指に置き換えてみるとどうかという(どうかということもないですが)。「指力」はその名の通り、指だけで持ち上げられるものを競うという非常に地味なスポーツですが、想像して欲しいのは、テレビの中継で指のみがクローズアップされる瞬間のことです。「いけるのか? いけないのか!」なんてことを考えながら、世界中の人々がアスリートの指先に意識を集中し、固唾を飲むという。それを考えるだけでなにかじわじわくるものがありませんか。
■高速落下 (こうそくらっか)【Kousoku-Rakka】
たとえば水泳には「飛び込み」という競技がありますね。飛び込む際の姿勢や回転の美しさなど、諸々の芸術点を競うものですが、「高速落下」の場合は、ただ単純にその速度のみを競います。判断基準もわかりやすいですね。どんなに姿勢が乱れていようとも、体型・体重に関係なく、一番早く落下したものが勝つというもの。もちろん、落下する場所は「飛び込み」同様水面です。もしかしたら「俺もいけるかも!」という気になってきませんか?
■隕石投げ (いんせきなげ)【Inseki-Nage】
地球に飛来した隕石の破片を、人類からの応答とでもいうべき気概を込め、思い切り空に投げ返すというものです。もちろん「砲丸投げ」のように、その飛距離を競い合いたいところですが、結果うんぬんというよりもむしろ、ヒューマンパワーの可能性を証明するものであってほしいという。ほら、スポーツは結果だけがすべてじゃありませんから。そこにはやっぱり夢がなくっちゃ!
というわけで私、上記のような新競技が世界の祭典であるオリンピックに正式に認定されるまでの流れを、JOC(日本オリンピック協議会)に問い合わせてみたところ、次のようなお答えをいただきました。
「各オリンピック競技大会後、国際オリンピック委員会(IOC)が競技・種別・種目の採用基準を見直し、競技については最終的にIOC総会で決定されます」
なるほど、なんだかめんどくさそうです。抜け道があるとは思えませんでしたが、とりあえず「オリンピック憲章」なるものも読んでみました。すると、オリンピック競技の追加の項目にはこんな一文が。
「男子では4大陸、75か国以上、女子では3大陸、40か国以上で、広く行われている競技のみとする」
……なるほど、そうきましたか。ならば私のすべきことは普及活動というわけですか。みんなに新競技の存在を知ってもらうために、がんばらないといけないのですね(なんだかよくわからない流れに)。では、ご覧ください!
これが「指力」です。
元々地味なスポーツなのですが、画像にしてみるとさらに地味ですね。ちなみに手に乗っているのはチューブの練り「わさび」。一応、日本から発信する新競技なのでそれらしく「ワビサビ」の心を表現してみましたが、さて、どうでしょうか。私の場合、みなさんに怒られる前に、お「ワビ」しといた方がいいのかもしれませんが……。
(根岸達朗/プレスラボ)
【関連リンク】
日本オリンピック委員会
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